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就活生が知らないビジネスマンに必要な視点とは?

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就活が本格化する前に身につけたい視点とは?

ビジネスマンが持っていて、学生に欠けている決定的な視点は何か?

 

「経営視点」だ。

 

就活が進むにつれて同業界の複数社の選考に参加することになる。二次面接の段階まで来ると「なぜ当社なのか?」というお決まりの質問に就活生は回答を窮することになる。

 

仮に第一志望の企業があるとして、現状、その企業と同業他社との違いを明確に答えられるだろうか?おそらく並の学生であれば、曖昧な抽象論でしか回答できないはずだ。むしろ回答できなくて当然だと思う。逆にこの手の質問をされたときに鋭い返答ができるかどうか、それが勝敗の分かれ目になってきたりする。

 

学生が志望動機を語るとき、どうしても自分本位の答え方になってしまう。「自分の特性を活かせる御社で働きたい」。このような志望動機は間違いではない。ただ、このままでは他の就活生と差別化ができない。差別化した方が圧倒的に有利だ。

 

 

 

就活生に必要な「経営視点」とは?

純粋な志望動機に「経営視点」を取り入れると、一味違った答え方ができるようになる。経営視点で企業情報を眺めると、自然とその企業の事業戦略を把握することができる。どの分野に積極的に投資しているか?どのようなリスクを取っているか?経営陣が今後どのような戦略で企業の舵取りをしようとしているかが分かる。それを踏まえた上で自分はこの企業にマッチしています、とアプローチができる。これは大きな差別化要因だ。

 

では、経営視点を持つには具体的に何をすれば良いのか?

 

企業を取り巻く「お金の流れ」を知ることだ例えば、IR(株主向けの経営資料)の内容くらいは、なんとなくでも読めるようにしておきたい。極論、企業は株主の存在で成り立っている。その株主に向けた資料であるIRには企業戦略のすべてが詰まっているといえる。これは是非とも企業研究の材料にしたい。

 

しかし、IRのような専門的な資料を”きちんと”読めるようになるには、お金にまつわる決まりごとをある程度把握しておく必要がある。ただ、これは良書を数冊読むだけで事足りる。そこで、私が実際に使用している書籍を以下に紹介するので参考にしてみてほしい。(会社員になった現在も重宝している)

 

就活生が経営視点を持つために読むべき書籍 

①世界一わかりやすい会計の授業

世界一わかりやすい会計の授業

世界一わかりやすい会計の授業

 

超入門書。お金の流れの基本はズバリ会計。この本を読めば、会計の基本的な仕組みを理解できる。読み易いので初心者はまずこの本から読むことをオススメする。

 

② 財務3表一体理解法

個人手にかなりオススメの本。初めて読んだ際には目から鱗の連続。自分で財務諸表を作りながら、お金の流れ・記録について学ぶことができる。値段も高くないし、とにかく分かりやすいので一度読んでいただきたい。ちなみに「財務諸表」とは簿記で使用する記録様式のこと。企業の決算資料に登場してくるので、その仕組みを理解していれば読むのが楽しくなってくる。

 

③ 財務3表一体分析法

財務3表一体理解法の続編。理解法で財務諸表の仕組みについて学んだ上で、今度は実際の企業の財務諸表を使って、企業分析していく。これも画期的な視覚化法を用いていて分かりやすかった。このシリーズはとにかく読んでいて楽しい。

 

④ コーポレート・ファイナンス入門

企業経営における”お金の価値”の評価方法について述べられている。「時間が経てば当初の金の価値は変わる」という事実は勉強になった。経営視点を身に付けるのに最適な本だ。

 

⑤ 経済のニュースがよくわかる本 日本経済編

ついでに経済についても学んでしまおう。小学生でも理解できるように日本経済についても解説してくれている。少し古い本だが、一読の価値はある。

 

以上、就活生に必要な経営視点のお話でした。お金とはこの先一生付き合っていくことになる。マネーリテラシーは見えない大きな財産となる。就職活動を行う時期だからこそ、しっかりと勉強してその知識を生かせるようにしよう。