京大出身サラリーマンが教える就活攻略術

京大出身の社会人が効率のよい就活攻略術を無料で公開しています。

MENU

採用担当だけが知っていてるOB訪問の真実

f:id:kaidaten:20160201142849j:plain

三菱商事の平均年収

突然だが、日本を代表する総合商社三菱商事の平均年収をご存知だろうか。 

 

「1350万円」

 

日系企業の中ではダントツ最強といえるだろう。給料というものは、社員がその企業にもたらした利益のほんの数%にすぎないことを考えると、三菱商事の社員は少なくとも年に1億円程度のマネーを会社に納めていることになる。あくまで全社員の平均なので、実際にはかなりバラツキがあるものの、それだけの大金を稼ぐポテンシャルを持つ人材が働いていることに変わりはない。

 

世界をまたにかけたグローバルな仕事ができて給料も高い。総合商社内定の肩書きを持つだけで学生達の間では神扱い。毎年多くの就活生が選考に参加している。もちろんみんなOB訪問する

 

 

企業にとってのOB訪問の目的とは?

ここで少し考えてほしい。OB訪問は企業にとって何のメリットがあるだろうか?大金を稼ぐビジネスマンの貴重な1時間を、能力があるかないかも分からない学生に使わせて、彼らは何がしたいのだろうか?

 

学生を選考しているに決まっている。というか実際にしている。

 

具体的な採点基準も私は知っている。例えば先の三菱商事の場合、A・B・C・Dの四段階で学生を評価する。私が勤めている企業では複数項目を五段階で評価している。そう、OB訪問はめちゃくちゃ点数化されている。OB訪問を公認している一部上場企業の場合、採点基準の程度は違えどなんらかの”評価”を残していることを認識しておいてほしい。

 

OB訪問というシステムは、経団連に所属する企業が、正式な採用活動開始時期を前に、学生の選別、あるいは囲い込みを行うことを目的に設けられている。OB側から「採用には一切関係ない」という謳い文句で学生をお茶に誘う”リクルーター面談”なども同様だ。採用活動が始まってからではとても時間が足りないので、OB訪問で学生を軽くチェックしているのだ。

 

ちなみに五大商社(三菱・三井・伊藤忠・住友・丸紅)などは、このOB訪問の点数が低いと内定はまず得られない。逆にここでA判定などの高評価を頂けると、その後の選考をスムーズに突破できるようだ。

 

OB訪問のコツは?

ではOB訪問のコツは何なのか?

 

私が就活生の頃は、ガチガチに理論武装して難しい質問を社員に投げかけていた。このスタイルは実はあまりよろしくない。学生を評価するといっても、OB訪問で出てくる社員は人事のプロではない。個人の好き嫌いが結果に如実に反映される。私自身も学生を評価する立場にあるため、それがよく理解できる。

 

下調べをして、ある程度専門的な質問事項を用意することは大切だ。しかし、あまり堅くなりすぎず、”自然なコミュニケーションの中で本当に聞きたいことを掘り下げていく””感じのいい奴というイメージを相手に与える”。この二点を意識してOB訪問に臨んでみてほしい。

 

OB訪問をするなら戦略を立てて取り掛かろう。社員と難しそうなテーマでお喋りしている自分に酔いしれてるだけでは内定には結びつかない。採用担当からのアドバイスだ。