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就活への錯覚資産の応用

人生がイージーモードに?錯覚資産を活用しよう

前回更新から1年半、超久しぶりのエントリー。最近はもっぱらメインブログの更新しかしていない。といっても、そちらも月1程度の更新頻度なので、そもそもブログ運営にはマンネリを感じている。

 

そんなことはさておき。

 

突然だけど、学生諸君はこの本を読んだことがあるだろうか?

 

「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」

 

”錯覚資産”という造語を世に普及させた人気ブロガーの自己啓発本である。 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

これ、めちゃくちゃ面白い。社会人歴がそれなりに長くなってきた私から見ても目から鱗な内容だった。ここに書いてあることは就活にも応用できそうだったので、こちらのブログで紹介する。

 

錯覚資産の正体とは?

早速、錯覚資産の正体についてご紹介。

 

心理学で「ハロー効果」と呼ばれる現象がある。ある人の何か秀でている点に吊られて、その人の他の要素を過大評価してしまう人間の性質のことを指す。いわゆる「認知バイアス」というやつだ。

 

顔やスタイルがよいという「見た目」や、学歴や社会的地位といった「権威性」等の情報がインプットされることで、好感度や信頼度が増してしまうのだ。

 

「あの人はいい人そうだからそんなことはしない」、「あの人が言ってるんだからきっと正しいのだろう」みたいな感じ。

 

これはひと昔前の高額情報商材販売ビジネスにも通じる。教祖的な一部のプレイヤーは、全知全能の神ようにあがめられていただろう。与沢翼が会社を畳んだことからも、このハロー効果が虚像であることは明らかなのだけど、一番の問題は、このハロー効果に「皆が気づいていない」こと。「私は絶対に人を見た目や地位で判断しない」と自負している人でさえ、無意識にそのような要素に情報操作されているのだ。

 

本書では、ハロー効果によるこの情報操作のことは錯覚だと明言した上で、自分に有利に働くその錯覚を「錯覚資産」と表現している。

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錯覚資産があるのとないのとでは、人生の難易度が大きく変わってくる。錯覚資産を持つ者は様々な環境で受け入れられ、チャレンジできる機会を多く持つ。就職しかり、社内プロジェクトしかりだ。実際にはそんなに優秀じゃなくても、期待されて有能な上司のもとで良質なプロジェクトを任されていれば、実際に優秀に成長していく。結果、本来実力があるのに錯覚資産を持たないばかりに機会に恵まれなかった不運な者を、実力面でも本当に追い抜いていくことになるのだ。やっぱりあの人は優秀だった、ということが周知の事実になっていく。

 

錯覚資産は就活にも応用できる

錯覚資産はもちろん就活にも応用できる。

 

顔がいい就活生と不細工な就活生を実際に面接してみて、どちらを採用しようと思うか?的な実験をメディアが実施して、結果、顔がいい就活生が圧倒的な票を集めた、という話は割と有名なのだけど、採用面接官も御多分に洩れず、見た目や学歴などのハロー効果の影響を十二分に受けている。彼らのうち大多数は就活時期に駆り出されてくるだけの内部の一般人。人を見極める眼力などほとんどの者に備わっていないのだ。面接官は思っている以上に人間的でアホだと考えてほしい。

 

だからこそ、就活生には錯覚資産を築いてほしい。

 

コツはある程度できるキャラを作っていくこと。このブログでも散々言ってきたけど、身なりを整えることはめちゃくちゃ重要で、すぐできることなので実践すべし。髪は短くして整え、タイトで皺のないスーツと小綺麗な鞄・靴で武装することだ。安いスーツに着せられてる感じ、ものすごくバカっぽく見えるからね。

 

あとは学生時代にしょうもないことでいいから人と少しだけ違った何かを経験しとくこと。しょぼいハッカソンに参加したとか、なんかのイベントの運営に少し関わったとか、キャンプが好きで道具を少しずつ揃えながらソロキャンプやってる、とか、そんな感じのエピソードって実はすごく印象操作に使える。ただし、絶対にドヤ顔で言わないこと。全然すごくないことだから。あくまで「好奇心が強くて自発的な趣味がある」ぐらいのテンションで喋る。すると、面接官は「こいつは流されずに自分の意思で行動できるんだな」って一瞬思っちゃう。一瞬思っちゃったらそれは無意識に刷り込まれていくからね。

 

見た目がパリッとしてて、ちょっとおもしろい、かつそんな意識高い感じ出してこなくて好感持てる、そして質問に対する回答に一貫性がある。ここまで来ると面接官は君のことを実力以上に評価する可能性が高くなる。錯覚資産を立派に活用することができている。

 

このブログって、回を重ねるごとにこういう胡散臭い話が多くなってる。でもそれには理由があって、ビジネスマンにとって戦略=ロジックはもちろん重要なんだけど、意外と、人にどう思われてるかっていう対人関係の方がプロジェクトの方向性を左右したり、キャリアに影響を及ぼしたりしてくる。受験みたいに白黒はっきりしてなくて、すごく難しい世界なのだ。社会人経験を重ねれば重ねるほど、自分の”能力”だけでできることなんて限られてるっていうことに気付くんだ。だから就活生にもそういう先のことを少しだけ知って欲しい、滑稽な努力をしてほしくない、そんな気持ちでこのブログを書いている。以上。